とか何とか言ってたら。第1章
2001年8月30日夕方。
携帯を置きっぱなしで買い物に出た。
帰ってきてから
ディスプレイを覗き込むと
メールを受信している。
誰からだろ・・・チェックしてみる。
「多少よくなりました。」
思わず、くすっと笑ってしまう。
よかった。連絡が来て。
漠然とした自信はあったものの、
今までの経験上、
やはりあたしからメールしないと
ダメかな・・・と思ってもいた。
「多少」ということだから
まだ全快ではないようだ。
「早く完全復活出来ますように」と
返事をする。
真夜中になって、またメールが来た。
彼からだ。何だろう。
「あの〜、お願いがあるんですm(_ _)m」
またか・・・
正直、彼の「お願い」には
悪い予感がしないでもない。
この日記をずっと読んでいる方なら
お分かりかとは思うけど・・・
とりあえず、「何でしょう」と聞いてみる。
しかし彼は、直接話したいという。
急用かもしれないので
「どこかで会いますか?
いきなり明日とかでもOKですよ。」
とメールする。
すると突然、「今からは?」ときた。
普通、「いきなり」の範囲に入るのって
「明日」までだと思う。
その時点で、夜中だったらなおさらだ。
しかし彼の場合、「今すぐ」が
当たり前のようにある。
あたしも、しょっちゅう会ってた頃は
いつ彼から呼び出されてもいいように
寝るまで緊張を保っていたものだが
会わなくなってしまうと、
その習慣が崩れてしまう。
いかんいかん、気をつけなければ・・・
とりあえず、慌てて出る準備をする。
「いつでも出られます」とメールをすると
すぐに電話がかかってきた。
これから会うというのに、何だか雑談が続く。
しばらく話した後。
「ホントは頼みごとをしようと思ったけど
やっぱりやめます。と!!
何なんだいきなり!!
何故、その結論に達したのか、理解できなかった。
「そうですか・・・いや、あたしは
もう今すぐうち、出るつもりでいたんですが・・・
分かりました・・・」
やや放心状態で、返事をする。
3ヶ月ぶりの再会だから、
楽しみにしていたのは当然である。
確かに、またいつでも会えるのだが
それが保証されている相手ではない。
すると、彼もこちらの気持ちを察したのか
「会います?これから。」と言ってきた。
あたしは、彼が具合がまだ
よくないことを知っている。
「早く帰って寝て下さい。」という言葉が
今にも出てきそうだったが
ここは、素直になっておくべきかとも思った。
「出来れば・・・」
そのあとの「会いたいです。」は
思わず飲み込んでしまう。
近くまで来た、という電話が入ったので
うちを出ると、
もう、車のエンジン音が聞こえていた。
3ヶ月ぶりのご対面だが
不思議と、ドキドキしなかった。
感動がなかったわけではないけど、
「帰ってくるべきところに帰ってきた」ような
安心感・・・だろうか。
「元気?」なんて、さっき電話でも聞いたのに。
「ちゃんと食べてる?
3日も食べてないなんてことない?」
「お風呂とか、ちゃんと入ってる?」
「お金、足りてる?」
何だかネガティブ的な質問を
さも馬鹿にしたようにあびせかける。
いつものことだが、むかつく・・・(苦笑)
「今、いくつだっけ。27?」
「26です。」
(注:27は、彼のいちばん好きな数字です。)
「ご結婚とかは、なさらないんですか?」
・・・?
この人、あたしの気持ちを知っていながら
こんな質問してるんだろうか。
同じ質問、そのまま返してやりたかった。
「実家に帰ったら、見合い話とかあるでしょ。」
「いや、そういうことはもう
自分でやれって言われてますから・・・」
「へぇぇ、任されちゃってるんだ。」
意味ありげな、薄ら笑いを浮かべる。
いくら好きな相手とはいえ、更にむかつく。
「で、彼氏出来た?」
・・・さすがのあたしも、コケた。
「はぁぁ?!」何考えてんだこの人!!
さっきから、あたしの気持ちを分かった上で
こんな意地悪な質問をしてくるのだろうか。
「ねぇねぇ、恋愛してる?」
「恋愛って・・・だって、好きな人は・・・」
もごもご。
「え?好きな人いるの?マジで?
誰!教えて!!」
絶対、おかしい!この人!!
「分かってるくせにぃっ!!」
思わず、声に出して言ってしまう。
それを聞いているのかいないのか・・・
明らかに、聞こえてはいるはずだ。
(参照:5/31の日記)
「・・・でもさぁ、俺、
26くらいの女の子ならみんな
彼氏って、いるもんだと思ってたよ。」
「それは大いなる誤解ですよ、
いる人はいるけど、いない人はいないです。
そんな風に思われちゃってたらあたしなんて
絶対もう彼氏出来ないじゃないですか・・・」
「い、いや、そ、そんなことない、
だだだ大丈夫ですよ。」
「何でどもるんですか。」
「いやぁ、ハハハ・・・」
甚だ、うんざりだ・・・
(第2章に続く。)
携帯を置きっぱなしで買い物に出た。
帰ってきてから
ディスプレイを覗き込むと
メールを受信している。
誰からだろ・・・チェックしてみる。
「多少よくなりました。」
思わず、くすっと笑ってしまう。
よかった。連絡が来て。
漠然とした自信はあったものの、
今までの経験上、
やはりあたしからメールしないと
ダメかな・・・と思ってもいた。
「多少」ということだから
まだ全快ではないようだ。
「早く完全復活出来ますように」と
返事をする。
真夜中になって、またメールが来た。
彼からだ。何だろう。
「あの〜、お願いがあるんですm(_ _)m」
またか・・・
正直、彼の「お願い」には
悪い予感がしないでもない。
この日記をずっと読んでいる方なら
お分かりかとは思うけど・・・
とりあえず、「何でしょう」と聞いてみる。
しかし彼は、直接話したいという。
急用かもしれないので
「どこかで会いますか?
いきなり明日とかでもOKですよ。」
とメールする。
すると突然、「今からは?」ときた。
普通、「いきなり」の範囲に入るのって
「明日」までだと思う。
その時点で、夜中だったらなおさらだ。
しかし彼の場合、「今すぐ」が
当たり前のようにある。
あたしも、しょっちゅう会ってた頃は
いつ彼から呼び出されてもいいように
寝るまで緊張を保っていたものだが
会わなくなってしまうと、
その習慣が崩れてしまう。
いかんいかん、気をつけなければ・・・
とりあえず、慌てて出る準備をする。
「いつでも出られます」とメールをすると
すぐに電話がかかってきた。
これから会うというのに、何だか雑談が続く。
しばらく話した後。
「ホントは頼みごとをしようと思ったけど
やっぱりやめます。と!!
何なんだいきなり!!
何故、その結論に達したのか、理解できなかった。
「そうですか・・・いや、あたしは
もう今すぐうち、出るつもりでいたんですが・・・
分かりました・・・」
やや放心状態で、返事をする。
3ヶ月ぶりの再会だから、
楽しみにしていたのは当然である。
確かに、またいつでも会えるのだが
それが保証されている相手ではない。
すると、彼もこちらの気持ちを察したのか
「会います?これから。」と言ってきた。
あたしは、彼が具合がまだ
よくないことを知っている。
「早く帰って寝て下さい。」という言葉が
今にも出てきそうだったが
ここは、素直になっておくべきかとも思った。
「出来れば・・・」
そのあとの「会いたいです。」は
思わず飲み込んでしまう。
近くまで来た、という電話が入ったので
うちを出ると、
もう、車のエンジン音が聞こえていた。
3ヶ月ぶりのご対面だが
不思議と、ドキドキしなかった。
感動がなかったわけではないけど、
「帰ってくるべきところに帰ってきた」ような
安心感・・・だろうか。
「元気?」なんて、さっき電話でも聞いたのに。
「ちゃんと食べてる?
3日も食べてないなんてことない?」
「お風呂とか、ちゃんと入ってる?」
「お金、足りてる?」
何だかネガティブ的な質問を
さも馬鹿にしたようにあびせかける。
いつものことだが、むかつく・・・(苦笑)
「今、いくつだっけ。27?」
「26です。」
(注:27は、彼のいちばん好きな数字です。)
「ご結婚とかは、なさらないんですか?」
・・・?
この人、あたしの気持ちを知っていながら
こんな質問してるんだろうか。
同じ質問、そのまま返してやりたかった。
「実家に帰ったら、見合い話とかあるでしょ。」
「いや、そういうことはもう
自分でやれって言われてますから・・・」
「へぇぇ、任されちゃってるんだ。」
意味ありげな、薄ら笑いを浮かべる。
いくら好きな相手とはいえ、更にむかつく。
「で、彼氏出来た?」
・・・さすがのあたしも、コケた。
「はぁぁ?!」何考えてんだこの人!!
さっきから、あたしの気持ちを分かった上で
こんな意地悪な質問をしてくるのだろうか。
「ねぇねぇ、恋愛してる?」
「恋愛って・・・だって、好きな人は・・・」
もごもご。
「え?好きな人いるの?マジで?
誰!教えて!!」
絶対、おかしい!この人!!
「分かってるくせにぃっ!!」
思わず、声に出して言ってしまう。
それを聞いているのかいないのか・・・
明らかに、聞こえてはいるはずだ。
(参照:5/31の日記)
「・・・でもさぁ、俺、
26くらいの女の子ならみんな
彼氏って、いるもんだと思ってたよ。」
「それは大いなる誤解ですよ、
いる人はいるけど、いない人はいないです。
そんな風に思われちゃってたらあたしなんて
絶対もう彼氏出来ないじゃないですか・・・」
「い、いや、そ、そんなことない、
だだだ大丈夫ですよ。」
「何でどもるんですか。」
「いやぁ、ハハハ・・・」
甚だ、うんざりだ・・・
(第2章に続く。)
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